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2009年6月 1日 16:03
七月の博多はなんといっても「博多祇園山笠」です。七月一日から十五日早朝まで、博多の町は山笠一色に染まります。
祇園祭はもともと平安京で一〇〇〇年前に始まった疫病退散のお祭りですが、博多では七六八年前の仁治二年(一二四一年)、承天寺の聖一国師さんが施餓鬼棚に乗り博多の町々を清めて廻られたのが起源です。疫病退散はマチのお祭りの特色ですし、開催も疫病の発生する梅雨時になるわけです。
中世にできた「マチ」は、「ムラ」や「ウラ」と違って家屋が密集し赤痢や天然痘やインフルエンザなどの疫病が発生しました。中世ヨーロッパでのペストやコレラと同じです。
平安京では検非違使が道路や下水衛生の管理を厳しく取り締まりました。博多でも「流(ながれ)」という住民組織が、税金の徴収や道路、側溝、衛生管理など流れ単位でまかされていたのです。そして、祇園山笠をはじめ松囃子などのお祭りも流ごとにおこなわれました。これはいまでも変わることがありません。
当館では山笠にちなんだ企画展示を開催中です。博多山笠とあわせてどうぞ町屋日和をお楽しみください。
● 長谷川法世 ●
漫画家。博多っ子純情やNHK朝ドラ「走らんか!」で全国に博多ブームを巻き起こした。平成十五年より、「博多町家」ふるさと館館長。
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