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2010年2月 1日 09:40
博多仁和加振興会の会長になりました。博多仁和加はかつらをかぶり半面をつけて、風刺を利かせた落ちをつける即興芸です。ひと口仁和加、かけあい仁和加、段ものとよばれる芝居仕立ての仁和加があります。
ひと口仁和加の一番簡単なものはこんなぐあいです。
「和尚様、本堂の畳がそでとりますばい」
「なんまいだあ」
そでとる、というのは、傷んでいるという意味の博多弁。なんまいだは、南無阿弥陀仏と何枚だの掛言葉です。笑ったひとは仁和加の才能がありますよ。ぜひご自分で創ってみてください。
博多弁では子供のころから大人たちの仁和加を聞いて育ちます。宴会や直会、日常会話でも博多の人はまともに話しません。必ずといっていいほど仁和加式に落としてしまいます。
「政権交代したっちゃ不景気でどうもこうもならんばい。良かアイデアはござっせんな」
「ああた、今年は人の真似やらせんで、自分の思うごとせにゃあならんとですばい」
「どうしてですな?」
「考えてんなざっせ。今年はオリジナリティーば尊重して誰のアイデアにも、真似せん自由年(二〇一〇年)でっしょうが」
● 長谷川法世 ●
漫画家。『博多っ子純情』やNHK朝ドラ「走らんか!」で全国に博多ブームを巻き起こした。平成15年より、「博多町家」ふるさと館館長。
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